
KINAN ART WEEK 「みかんマンダラ」展
日時:2022年10月6日(木)〜10月16日(日)
場所:和歌山県紀南地域 田辺市内各所
「みかんコレクティヴ」の話し合いやリサーチをもとに、蜜柑の栽培、及びその生態と周辺環境を、南方熊楠が熊野の生き物に見出した宇宙的広がりと重ね合わせてみる試みとして、4会場を使った展覧会が開催されました。
この展覧会で、作品《みかんコレクティヴ》が展示され、「コモンズ農園」の長期プロジェクトがはじめて提案されました。
そのほか、「菌と共生 / 菌根ネットワーク」をテーマにしたSOUZOU(旧岩橋邸)では、《ビーンズ・コスモス》や《フルーツの塔》を展示し、「土と根 / 見えない根を探る」をテーマにした愛和荘では、写真作品《クマノ・ラディーチ》と複雑な根の構造を使った作品《無題》が展示されました。



KINAN ART WEEK 2022「みかんマンダラ」 を振り返る
https://kinan-art.jp/info/11413/
この展覧会では、日本や東南アジアのアーティストが人と自然環境の関係性に目を向けた作品が多く並びました。それらを通して、人間にとって植物はつねに身近な周辺環境に存在しながら、鑑賞され、食され、その過程で信仰や物語によって意味や概念が変化し続けてきたことが伝えられます。
とくに微細かつ豊穣な菌や見えない場所で生命を支える根の役割に注目することは、人間中心の世界観を大きく覆すきっかけを私たちに与えてくれます。
熊野古道と南方熊楠の土地で、これらの作品を見ることは科学や経済によって生産性を優先する豊かさを追求してきた近代化への異議申し立てのように感じられました。
「コモンズ農園」がそうした近代化とは別の価値観を模索する試みであるとすれば、それはどのように可能なのでしょうか。
同時期に実施されていたドクメンタ15とアルテポーヴェラの実践を結びつけるメール対談としては、「コモンズ農園の歴史的文脈を語る(前編)・(後編)」を参照してください。
